2010-01-01から1年間の記事一覧
■ ラジオの衰退の原因は何か! 前項では、民間放送全体の事業背景に、利益追求と制作力の低下が根底にあったのではないか、ということについて触れた。ここでは、ラジオ衰退の要因であるラジオ広告費減少の推移とリスナーのラジオ離れについて、どのような経…
■ インターネットに取り組むマスメディア 先日、東京のラジオ局幹部と話をした折り、次に登場するラジオについて彼はこう語っていた。もう「デジタルラジオ」とは言わないでしょう。これからは「マルチメディア放送」ですと。ラジオ放送界ではこれからのラジ…
ここ3話は、4大マスメディアの大きな変化の実情をさまざまな角度からスポットを当てた近著を紹介している。著書のほとんどはインーネットに詳しく、かつてマスメディアに携わった経験を持つ方が多いが、この項終わりに、マスメディアをマーケティングの立…
(c)インーネットのテレビへの影響 (前回よりつづき)インーネットによる日本のテレビの変化は、今後大きなうねりとなりそうである。アメリカでは一歩先んじて様々な現象が生まれている。そこで、アメリカの現状と変化の姿を取り上げた書籍を紹介する。ア…
―この項は前回よりのつづきー(b)アメリカ新聞界の現状レポート&著書日本の新聞の低迷を戸別宅配の現状やアメリカの現状からレポートしているのが「新聞・TVが消える日」(猪熊建夫著/集英社新書2009年)だ。日本の新聞市場はこの10年、縮小傾向を辿…
これまで、デジタル化されるメディア環境を、社会情報基盤の視点やマスメディアの情報伝達の変化、受け手の情報収集の変化などから触れてきたが、これからはしばらくマスメディアを取巻く環境変化について、最近の放送や書籍、雑誌のレポートを点描し、ラジ…
■ ラジオメディアの地位の低下 ラジオはマスメディアだろうか。この問いに対して、一般的にはどのように受け止められているであろうか。ラジオがリビングの中央に鎮座していた時代、ステレオの登場によるFMラジオが全盛の時代、トランジスタラジオによる移…
■ ラジオは今でもマスメディアか! 4回にわたってラジオを取り巻くデジタル環境、ネット環境などからラジオメディアの現状を見つめてきたが、もう1つ大切なのはラジオがこれまでと同様にマスメディアであるか、という問いである。これは今後デジタルラジオを…
■ メディアの進化による伝達の変容 デジタルラジオを考えるのに、これまでのラジオ論の延長から探っていくのではなく、デジタル化された情報社会のなかで眺めることが必要と思う。その意味で前回は情報の伝達システムからその変化に触れてみた。今回は情報の…
■ メディアのデジタル化は情報の伝わり方を変える! 社会情報基盤がデジタル化になった現在そしてこれからは、メディアがどのように変化していくのであろうか。もちろんこの変化が分かれば苦労はないが、どのメディアも五里霧中で手探り状態である。少しでも…
■ デジタル社会のアナログラジオとデジタルラジオ 社会情報基盤(インフラ)のデジタル化とともに動き出したデジタルラジオ(マルチメディア放送)の未来は、コミュニティFM(CFM)にとっても大きな課題である。しかも現在の県域ラジオが将来デジタル化…
■ ラジオの現状をどのように捉えるのか つい先日、週刊「エコノミスト」(8月10日号)にラジオが特集された。見出しは《ラジオの復権》という。「ラジコ」というIPサイマルラジオの開始により、これまで離れていたリスナーが戻ってきた様子を報じながら…